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2007年1月 4日 (木)

あらゆる場所に「毒」は潜む。

     ――どこにいたって、

        恐いものや汚いものには遭遇する。

        それが生きることだ。

                『名もなき毒』宮部みゆき著(幻冬舎)

昨日が初仕事って早いね、

なんて何人かに言われましたが、

何のことはない今日はお休みです。

ゆっくり本を読みました。

宮部みゆきさんは大好きな作家さんですが、

著書を読むのは随分久し振りです。

宮部みゆきさん、3年ぶりの現代ミステリー、

(といっても昨年夏刊行ですが。やっと手に取った)

『名もなき毒』。

非常にせつない後味の内容でした。

誰かと

ひとことふたことでも、会話がしたくなりました。

我々人間の中に在る、毒。

自らの毒を外に吐き出すことで消そうとした人。

でも毒は消えず、むしろ強くなって、

もっと強く彼を苛んだ。

そして

どんなに吐き出しても涸れることのない、

無限に増殖する毒を飼っている人。

・・・・・・その毒の名前は何?

 『かつてジャングルの闇を跳梁する獣の牙の前に、ちっぽけな人

間は無力だった。だがあるとき、その獣が捕らえられ、ライオンとい

う名が与えられたときから、人間はそれを退治する術を編み出し

た。名付けられたことで、姿なき恐怖には形ができた。形あるもの

なら、捕らえることも、滅することもできる。

 私は、我々の内にある毒の名前を知りたい。誰か私に教えて欲し

い。我々が内包する毒の名は何というのだ。』(本文引用)

名もなき毒。

理不尽な悪意。

振りかざさずにいられない人は、哀しい。

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コメント

はじめまして。
なごみさんのHPより
来てみました。
名もなき毒。
ものがありすぎて
便利すぎて
幸せすぎて
自分があたかも
中心にいると思う、錯覚。
そんなとき、毒は生まれるのかもしれない。
そう思いました。
以上、勝手な感想でした。

投稿: 健太郎 | 2007年1月 5日 (金) 18時23分

健太郎さん、はじめまして!
ようこそいらっしゃいました^^

理由はなんにせよ
<自分があたかも中心にいると思う、錯覚>
これは確かにあるように思います。
ふとした瞬間に心の奥に芽生える意識。
怖いですね。
そしてせつない。
「自分」を見失わないように
見誤らないように、
生きること。
大切ですよね。
コメントありがとうございます!

投稿: ちひろ | 2007年1月 5日 (金) 20時23分

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